大腿骨頸部骨折患者の歩行機能とその予測に関する検討 精神疾患によりリハビリテーションに困難をきたした症例を対象として

〔目的〕一般病院では対応が困難で精神科病院に転院してきた大腿骨頸部骨折術後患者の歩行自立率と歩行自立の予測について検討すること,および精神科への理学療法士配置の効果を検証することである.〔対象と方法〕7年3ヵ月間に当院で大腿骨頸部骨折の術後リハを受けた87名について年齢などの基礎情報と歩行能力について調査し重回帰分析を行った.また,予測式からの予測と,開始時FIMからの予測を組み合わせ検討した.〔結果〕受傷前歩行が可能であれば,一般病院でのリハが実施困難でも45.5%の患者が歩行再獲得した.2つの予測で基準を満たした場合,自立の正答率は87.5%であった.〔結論〕予測の正答率は比較的高く,有用...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 1; pp. 29 - 34
Main Authors 上薗, 紗映, 加藤, 宗規
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.32.29

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Summary:〔目的〕一般病院では対応が困難で精神科病院に転院してきた大腿骨頸部骨折術後患者の歩行自立率と歩行自立の予測について検討すること,および精神科への理学療法士配置の効果を検証することである.〔対象と方法〕7年3ヵ月間に当院で大腿骨頸部骨折の術後リハを受けた87名について年齢などの基礎情報と歩行能力について調査し重回帰分析を行った.また,予測式からの予測と,開始時FIMからの予測を組み合わせ検討した.〔結果〕受傷前歩行が可能であれば,一般病院でのリハが実施困難でも45.5%の患者が歩行再獲得した.2つの予測で基準を満たした場合,自立の正答率は87.5%であった.〔結論〕予測の正答率は比較的高く,有用であると考えられた.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.29