糖代謝異常
欧米において糖尿病患者への食事の栄養構成のエビデンスより糖尿病用の経腸栄養剤が開発され本邦においても広く使用されるようになった。この種の製剤の使用により空腹時、食後血糖の改善や内因性インスリン反応の減少、投与インスリンの減少などの報告は数多く、最近は血糖変動の平坦化にも有利だとするものも見られる。その一方で、中~長期にわたる介入による治療成績、入院期間や合併症や続発症への効果及び医療経済的な評価などに関するエビデンスは明らかではない。 現時点においては、個々の症例ごとに基礎疾患の病態に加え耐糖能の程度や血糖変動の状態を踏まえながら忍容性を考慮しつつ、投与内容を決定するのが妥当と言えよう。...
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| Published in | 静脈経腸栄養 Vol. 27; no. 2; pp. 689 - 695 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本静脈経腸栄養学会
2012
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1344-4980 1881-3623 |
| DOI | 10.11244/jjspen.27.689 |
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| Summary: | 欧米において糖尿病患者への食事の栄養構成のエビデンスより糖尿病用の経腸栄養剤が開発され本邦においても広く使用されるようになった。この種の製剤の使用により空腹時、食後血糖の改善や内因性インスリン反応の減少、投与インスリンの減少などの報告は数多く、最近は血糖変動の平坦化にも有利だとするものも見られる。その一方で、中~長期にわたる介入による治療成績、入院期間や合併症や続発症への効果及び医療経済的な評価などに関するエビデンスは明らかではない。 現時点においては、個々の症例ごとに基礎疾患の病態に加え耐糖能の程度や血糖変動の状態を踏まえながら忍容性を考慮しつつ、投与内容を決定するのが妥当と言えよう。 |
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| ISSN: | 1344-4980 1881-3623 |
| DOI: | 10.11244/jjspen.27.689 |