急性骨髄性白血病に対する分子標的治療薬
急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)の分子病態の解明により,種々の新規分子標的薬が開発されている.FLT3阻害薬やIDH1/2阻害薬のように特定のドライバー遺伝子変異に対する標的薬(actionable mutation)と,BCL2阻害薬やSMO阻害薬のように遺伝子変異に依存せず,広くAMLに共有される機能分子に対する阻害薬(broad approach),さらに抗体医薬(CD47抗体,TIM3抗体)も開発されている.詳細なマルチオミクス解析の導入により,新たな治療標的分子の同定と新規薬剤の開発が進められ,従来の予後分類に基づいた画一的な治療からAML個別...
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          | Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 111; no. 6; pp. 1186 - 1192 | 
|---|---|
| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本内科学会
    
        10.06.2022
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI | 10.2169/naika.111.1186 | 
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| Summary: | 急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)の分子病態の解明により,種々の新規分子標的薬が開発されている.FLT3阻害薬やIDH1/2阻害薬のように特定のドライバー遺伝子変異に対する標的薬(actionable mutation)と,BCL2阻害薬やSMO阻害薬のように遺伝子変異に依存せず,広くAMLに共有される機能分子に対する阻害薬(broad approach),さらに抗体医薬(CD47抗体,TIM3抗体)も開発されている.詳細なマルチオミクス解析の導入により,新たな治療標的分子の同定と新規薬剤の開発が進められ,従来の予後分類に基づいた画一的な治療からAML個別化医療の展開が期待される. | 
|---|---|
| ISSN: | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI: | 10.2169/naika.111.1186 |