ニオウシメジの栄養要求性と人工栽培

沖縄県で採集したニオウシメジ(Tricholoma giganteum Massee)菌株を用いて,菌糸の栄養要求性,培地材料,子実体収量などについて検討した。その結果,合成培地ではHennerberg培地,天然培地ではGCMY培地での菌糸体生長が優れていた。ニオウシメジ菌糸体の生育最適温度は30℃,pH 5 であった。炭素源,窒素源として可溶性デンプン,マンノース,硝酸カリウムで生長が優れていた。木粉培地(フスマ添加)ではハンノキの生長が最も優れ,逆にモクタチバナでは劣った。最も子実体収量の多かったのが菌株TG-12であった。...

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Published in木材学会誌 Vol. 52; no. 5; pp. 320 - 326
Main Authors 金城, 一彦, 宮城, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本木材学会 2006
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ISSN0021-4795
1880-7577
DOI10.2488/jwrs.52.320

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Summary:沖縄県で採集したニオウシメジ(Tricholoma giganteum Massee)菌株を用いて,菌糸の栄養要求性,培地材料,子実体収量などについて検討した。その結果,合成培地ではHennerberg培地,天然培地ではGCMY培地での菌糸体生長が優れていた。ニオウシメジ菌糸体の生育最適温度は30℃,pH 5 であった。炭素源,窒素源として可溶性デンプン,マンノース,硝酸カリウムで生長が優れていた。木粉培地(フスマ添加)ではハンノキの生長が最も優れ,逆にモクタチバナでは劣った。最も子実体収量の多かったのが菌株TG-12であった。
ISSN:0021-4795
1880-7577
DOI:10.2488/jwrs.52.320