気管環状切除・一期的端々吻合にて寛解を得た気管原発腺様囊胞癌の1例
気管内腔の約90%を占める気管腺様囊胞癌の症例を経験した。緊急での気道確保は施行せず,生検で腺様囊胞癌と確定後に気管環状切除・一期的端々吻合術を行った。喉頭機能は温存され,術後2年再発なく経過している。腫瘍が局在しており,サイズから切除に必要な気管輪の数が少なく十分に一期的な吻合が行えることを条件に気管環状切除・一期的端々吻合術は,機能温存と根治の両立を期待できる術式で有用であると思われる。...
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| Published in | 頭頸部外科 Vol. 32; no. 3; pp. 283 - 288 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
2023
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1349-581X 1884-474X |
| DOI | 10.5106/jjshns.32.283 |
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| Summary: | 気管内腔の約90%を占める気管腺様囊胞癌の症例を経験した。緊急での気道確保は施行せず,生検で腺様囊胞癌と確定後に気管環状切除・一期的端々吻合術を行った。喉頭機能は温存され,術後2年再発なく経過している。腫瘍が局在しており,サイズから切除に必要な気管輪の数が少なく十分に一期的な吻合が行えることを条件に気管環状切除・一期的端々吻合術は,機能温存と根治の両立を期待できる術式で有用であると思われる。 |
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| ISSN: | 1349-581X 1884-474X |
| DOI: | 10.5106/jjshns.32.283 |