リンクリゾルバと統合検索による新たな学術情報提供モデルの展開 山口大学図書館における取り組み

「I. はじめに」 情報の流通経路は, 高度情報化に伴い, 従来の紙媒体から電子媒体へと変遷している. 学術情報においてもしかり, 冊子体からオンラインジャーナルへ, 印刷版の目録から検索データベースへと情報の入手・提供方法は大きく変化している. 山口大学図書館(以下, 本学)では, 学術情報の新たな提供ツールとして, リンクリゾルバと統合検索機能を導入し, 電子リソースの横断検索を実現した. 本稿では, これら新サービスの導入に至った経緯, 問題点と課題解決に向けての取り組みを記す. 「II. 電子リソースの流通と本学の動き」 オンラインジャーナルが流通し始めたのは1980年代のことであるが...

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Published in医学図書館 Vol. 55; no. 3; pp. 235 - 239
Main Author 前坂, 祥子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本医学図書館協会 20.09.2008
日本医学図書館協会
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ISSN0445-2429
1884-5622
DOI10.7142/igakutoshokan.55.235

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Summary:「I. はじめに」 情報の流通経路は, 高度情報化に伴い, 従来の紙媒体から電子媒体へと変遷している. 学術情報においてもしかり, 冊子体からオンラインジャーナルへ, 印刷版の目録から検索データベースへと情報の入手・提供方法は大きく変化している. 山口大学図書館(以下, 本学)では, 学術情報の新たな提供ツールとして, リンクリゾルバと統合検索機能を導入し, 電子リソースの横断検索を実現した. 本稿では, これら新サービスの導入に至った経緯, 問題点と課題解決に向けての取り組みを記す. 「II. 電子リソースの流通と本学の動き」 オンラインジャーナルが流通し始めたのは1980年代のことであるが, 現在のようにインターネットを通じて直接利用者が出版社や学会等のサイトに接続し, htmlやpdfの形式で論文を読むことができる形態のものではなかった. 出版社から冊子契約機関へサービス提供されたCD-ROMを自機関のサーバに格納し, 利用者へ提供するのが一般的であった.
ISSN:0445-2429
1884-5622
DOI:10.7142/igakutoshokan.55.235