アナフィラキシーショックの疑いで手術延期となり, 再手術後に呼吸困難を生じた症例
術中高度低血圧と上半身紅潮によりアナフィラキシーショックが疑われたため手術を延期し, 原因検索後2度目の手術を行ったが, 術後に呼吸困難を認め, 再挿管された症例を経験した. 呼吸困難の理由として, アナフィラキシー, 筋弛緩薬の残存, 術操作による気胸, 機械的刺激による咽喉頭浮腫などが考えられた. アナフィラキシーの既往が疑われる患者では, 術後呼吸困難が起きても原因の特定が困難であり, 厳密な患者管理が重要である....
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 26; no. 2; pp. 194 - 198 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2006
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.26.194 |
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Summary: | 術中高度低血圧と上半身紅潮によりアナフィラキシーショックが疑われたため手術を延期し, 原因検索後2度目の手術を行ったが, 術後に呼吸困難を認め, 再挿管された症例を経験した. 呼吸困難の理由として, アナフィラキシー, 筋弛緩薬の残存, 術操作による気胸, 機械的刺激による咽喉頭浮腫などが考えられた. アナフィラキシーの既往が疑われる患者では, 術後呼吸困難が起きても原因の特定が困難であり, 厳密な患者管理が重要である. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.26.194 |