失神発作を契機に発見された心囊内心膜囊腫の1例
症例は37歳女性,失神発作を主訴に前医を受診.精査にて心囊内に右房を圧排する囊胞性病変を認めた.症状と囊腫の関連を疑い,手術適応と判断した.術前に一時的ペースメーカーを挿入し,手術は完全胸腔鏡下に囊腫の開窓術を施行した.術中囊胞内容排液後,心拍数の上昇(40→60回/分)がみられた.術後病理にて,(心囊内)心膜囊腫の診断に至った.これまでも心膜囊腫の単発の切除例の報告は散見されるが,症状を伴ったものの報告は少ない.このような症例は稀と考え,若干の文献的考察を加え,報告する....
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          | Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 30; no. 7; pp. 811 - 814 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
    
        2016
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0919-0945 1881-4158  | 
| DOI | 10.2995/jacsurg.30.811 | 
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| Summary: | 症例は37歳女性,失神発作を主訴に前医を受診.精査にて心囊内に右房を圧排する囊胞性病変を認めた.症状と囊腫の関連を疑い,手術適応と判断した.術前に一時的ペースメーカーを挿入し,手術は完全胸腔鏡下に囊腫の開窓術を施行した.術中囊胞内容排液後,心拍数の上昇(40→60回/分)がみられた.術後病理にて,(心囊内)心膜囊腫の診断に至った.これまでも心膜囊腫の単発の切除例の報告は散見されるが,症状を伴ったものの報告は少ない.このような症例は稀と考え,若干の文献的考察を加え,報告する. | 
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| ISSN: | 0919-0945 1881-4158  | 
| DOI: | 10.2995/jacsurg.30.811 |