マンモトーム生検で診断したmucocele like tumorの1例

症例は48歳,女性.検診で右乳房の石灰化を指摘されて当院を受診した.マンモグラフィで微小円形集簇の石灰化を認め,カテゴリー3と診断した.マンモトーム生検を施行したところ,径3mmほどの部分に,拡張した乳管や粘液の貯留を認め,その粘液内には細かな砂状の石灰化物を認めたためmucocele like tumor(MLT)と診断した.根治術として,石灰化を含む部位を部分切除した.切除標本に悪性所見を認めず良性のMLTと最終診断した.マンモトームで術前診断したMLTは現在のところ,本邦での報告例はなく貴重な症例と考え報告する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 70; no. 6; pp. 1639 - 1642
Main Authors 神谷, 忠宏, 小松, 俊一郎, 法水, 信治, 坂本, 英至, 長谷川, 洋, 久留宮, 康浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2009
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.70.1639

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Summary:症例は48歳,女性.検診で右乳房の石灰化を指摘されて当院を受診した.マンモグラフィで微小円形集簇の石灰化を認め,カテゴリー3と診断した.マンモトーム生検を施行したところ,径3mmほどの部分に,拡張した乳管や粘液の貯留を認め,その粘液内には細かな砂状の石灰化物を認めたためmucocele like tumor(MLT)と診断した.根治術として,石灰化を含む部位を部分切除した.切除標本に悪性所見を認めず良性のMLTと最終診断した.マンモトームで術前診断したMLTは現在のところ,本邦での報告例はなく貴重な症例と考え報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.70.1639