ガス化燃料用ガスタービン燃焼器の技術開発と未利用資源の環境負荷低減型高効率利用
わが国では一次エネルギー資源の約8割を海外からの輸入に依存している。将来にわたるエネルギーの安定供給ならびに地球環境負荷低減の観点から,新たな未利用エネルギー資源の開拓および高効率利用技術の開発が今後ますます重要となる。 未利用一次エネルギーのうちビチューメン,オイルシェール等の超重質油資源の究極可採埋蔵量は約5.8兆バレルと言われており,現在市場で取引される原油の可採埋蔵量の数倍に相当する。しかも,その貯留層は比較的政情の安定した中南米および北米に分布しており,発電用燃料としての有効活用はエネルギー資源の発掘,電力の安定供給力確保の観点から重要である。わが国の電気事業では,超重質油等を高効率...
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          | Published in | Journal of the Japan Petroleum Institute Vol. 49; no. 6; pp. 281 - 293 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | English | 
| Published | 
            公益社団法人 石油学会
    
        2006
     | 
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| ISSN | 1346-8804 1349-273X  | 
| DOI | 10.1627/jpi.49.281 | 
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| Summary: | わが国では一次エネルギー資源の約8割を海外からの輸入に依存している。将来にわたるエネルギーの安定供給ならびに地球環境負荷低減の観点から,新たな未利用エネルギー資源の開拓および高効率利用技術の開発が今後ますます重要となる。 未利用一次エネルギーのうちビチューメン,オイルシェール等の超重質油資源の究極可採埋蔵量は約5.8兆バレルと言われており,現在市場で取引される原油の可採埋蔵量の数倍に相当する。しかも,その貯留層は比較的政情の安定した中南米および北米に分布しており,発電用燃料としての有効活用はエネルギー資源の発掘,電力の安定供給力確保の観点から重要である。わが国の電気事業では,超重質油等を高効率ガスタービンで利用する技術として,ガス化•ガス精製技術の開発に取り組むとともに,ガスタービン燃焼器技術の開発を実施してきた。特に,ガスタービンに供給されるガス化燃料は,ガス化方式によって大幅に異なり,それぞれに適した燃焼器技術が必要になる。 本論文では,ガス化燃料用ガスタービン燃焼器技術について,開発の背景および海外における研究および開発の動向を概説するとともに,電気事業において開発された各種ガス化燃料用ガスタービン燃焼器技術について詳説する。 | 
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| ISSN: | 1346-8804 1349-273X  | 
| DOI: | 10.1627/jpi.49.281 |