女子看護学生のバーンアウトとインターネット依存の関係

看護学生のバーンアウトとインターネット依存の関係を明らかにすることを目的に,女子看護学生134名(平均年齢19.7歳)を対象に,自記式アンケート調査を行った。対象者を「バーンアウトに陥っている状態」または「臨床的にうつ状態」の者の群(以下,バーンアウト群)(28名)と「精神的に安定し心身とも健全」または「バーンアウト徴候がみられる」者の群(以下,非バーンアウト群)(106名)に別け,群間比較を行った。その結果,バーンアウト群の4種のインターネット依存自己評価スケール得点は,いずれも非バーンアウト群より有意に高かった(P<0.01)。また,インターネット依存レベルを判定すると,バーンアウト...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 23; no. 4; pp. 261 - 265
Main Authors 井上, 眞人, 井奈波, 良一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 2015
JAPAN HEALTH MEDICINE ASSOCIATION
Subjects
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.23.4_261

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Summary:看護学生のバーンアウトとインターネット依存の関係を明らかにすることを目的に,女子看護学生134名(平均年齢19.7歳)を対象に,自記式アンケート調査を行った。対象者を「バーンアウトに陥っている状態」または「臨床的にうつ状態」の者の群(以下,バーンアウト群)(28名)と「精神的に安定し心身とも健全」または「バーンアウト徴候がみられる」者の群(以下,非バーンアウト群)(106名)に別け,群間比較を行った。その結果,バーンアウト群の4種のインターネット依存自己評価スケール得点は,いずれも非バーンアウト群より有意に高かった(P<0.01)。また,インターネット依存レベルを判定すると,バーンアウト群の高リスク使用者の割合(11.1%)は,非バーンアウト群(0.9%)よりが有意に高かった(P<0.01)。以上の結果から,女子看護学生のバーンアウトとインターネット依存には何らかの関連があることが示唆された。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.23.4_261