AFXフレキシブルリムエクステンションの中枢migrationによるAFX対側脚閉塞に対してEVTが奏功した1例
ステントグラフト脚閉塞は潜在性合併症の一つとされ,AFXフレキシブルリムエクステンションのmigrationによる脚閉塞に対して血管内治療が奏功した1例を経験した.症例は75歳男性,右総腸骨動脈瘤切迫破裂に対して準緊急でAFXとAFXフレキシブルリムエクステンションを用いて腹部ステントグラフト内挿術を施行した.術後1カ月で間欠跛行症状を訴え,造影CTでAFXフレキシブルリムエクステンションの中枢migrationとそれによる脚閉塞と診断した.本人希望で血管内治療による追加治療を選択し,kissing balloon techniqueを用いてベアメタルステントを左脚内に留置した.良好なステント...
Saved in:
| Published in | 日本血管外科学会雑誌 Vol. 34; no. 4; pp. 107 - 111 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
08.08.2025
日本血管外科学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0918-6778 1881-767X |
| DOI | 10.11401/jsvs.24-00075 |
Cover
| Summary: | ステントグラフト脚閉塞は潜在性合併症の一つとされ,AFXフレキシブルリムエクステンションのmigrationによる脚閉塞に対して血管内治療が奏功した1例を経験した.症例は75歳男性,右総腸骨動脈瘤切迫破裂に対して準緊急でAFXとAFXフレキシブルリムエクステンションを用いて腹部ステントグラフト内挿術を施行した.術後1カ月で間欠跛行症状を訴え,造影CTでAFXフレキシブルリムエクステンションの中枢migrationとそれによる脚閉塞と診断した.本人希望で血管内治療による追加治療を選択し,kissing balloon techniqueを用いてベアメタルステントを左脚内に留置した.良好なステントの拡張が得られ,両側脚も良好に描出され,術後1年,再発なく経過している.AFXフレキシブルリムエクステンションを使用した報告は稀であり,文献的考察を交えて報告する. |
|---|---|
| ISSN: | 0918-6778 1881-767X |
| DOI: | 10.11401/jsvs.24-00075 |