心尖部アプローチ経カテーテル大動脈弁置換術にオフポンプ冠動脈バイパス術を併施した1例
症例は84歳女性.重症大動脈弁狭窄症(AS)で失神発作と心不全を繰り返しており,冠動脈病変を合併していた.低心機能,腎機能低下,大動脈高度石灰化を伴っており,開心術ハイリスクと考えられたため,心尖部アプローチ経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)とオフポンプ冠動脈バイパス術(OPCAB)を同時施行した.術後経過は良好であった.重症AS患者はしばしば冠動脈疾患を合併しており,症例に応じた治療の選択が重要である.開心術ハイリスク症例において,TAVRとOPCABの同時施行は有用な治療選択肢と考えられた....
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| Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 46; no. 3; pp. 119 - 121 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
2017
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| Subjects | |
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| ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
| DOI | 10.4326/jjcvs.46.119 |
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| Summary: | 症例は84歳女性.重症大動脈弁狭窄症(AS)で失神発作と心不全を繰り返しており,冠動脈病変を合併していた.低心機能,腎機能低下,大動脈高度石灰化を伴っており,開心術ハイリスクと考えられたため,心尖部アプローチ経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)とオフポンプ冠動脈バイパス術(OPCAB)を同時施行した.術後経過は良好であった.重症AS患者はしばしば冠動脈疾患を合併しており,症例に応じた治療の選択が重要である.開心術ハイリスク症例において,TAVRとOPCABの同時施行は有用な治療選択肢と考えられた. |
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| ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
| DOI: | 10.4326/jjcvs.46.119 |