睡眠時無呼吸症候群に誘発された高齢発症の夜間てんかん発作の1例

症例は63歳,男性.深夜睡眠中に左半身を屈曲させるてんかん発作を発症.諸検査より器質的な神経疾患は否定された.睡眠モニターにて中枢型優位の睡眠時無呼吸症候群を認めたため,経鼻的非侵襲的人工呼吸療法を行ったところ,脳波所見が改善し,抗てんかん薬を減量できた.最近睡眠時無呼吸症候群とてんかんとの関連が注目されてきており,高齢者で特に夜間に集中するてんかん発作を見た場合には考慮する必要がある....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 4; pp. 784 - 786
Main Authors 菅原, 斉, 植木, 彰, 仙波, 宏章, 大塚, 美恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2007
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.96.784

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Summary:症例は63歳,男性.深夜睡眠中に左半身を屈曲させるてんかん発作を発症.諸検査より器質的な神経疾患は否定された.睡眠モニターにて中枢型優位の睡眠時無呼吸症候群を認めたため,経鼻的非侵襲的人工呼吸療法を行ったところ,脳波所見が改善し,抗てんかん薬を減量できた.最近睡眠時無呼吸症候群とてんかんとの関連が注目されてきており,高齢者で特に夜間に集中するてんかん発作を見た場合には考慮する必要がある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.96.784