心房内腫瘍の診断で右小開胸により心臓脂肪腫切除を行った1例

右房内の心臓腫瘍に対し,右小開胸によって腫瘍摘出術を行い,病理結果から脂肪腫と診断された症例を経験したため報告する.症例は48歳男性.会社の健診で胸部Xpで気管偏位を指摘された.精査したところ偶発的に右房内に腫瘤を認めたため当院紹介となった.右小開胸によって腫瘍摘出術を行った.病理結果から脂肪腫と診断された.術後経過は良好で,術後6日目に退院となった.右小開胸による心臓手術は侵襲が少なく,良性腫瘍摘出術において有用と考えられる....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 49; no. 5; pp. 267 - 270
Main Authors 鈴木, 清貴, 山中, 憲, 秋本, 剛秀, 植木, 力, 平野, 雅大, 北方, 悠太, 恒吉, 裕史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 15.09.2020
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ISSN0285-1474
1883-4108
DOI10.4326/jjcvs.49.267

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Summary:右房内の心臓腫瘍に対し,右小開胸によって腫瘍摘出術を行い,病理結果から脂肪腫と診断された症例を経験したため報告する.症例は48歳男性.会社の健診で胸部Xpで気管偏位を指摘された.精査したところ偶発的に右房内に腫瘤を認めたため当院紹介となった.右小開胸によって腫瘍摘出術を行った.病理結果から脂肪腫と診断された.術後経過は良好で,術後6日目に退院となった.右小開胸による心臓手術は侵襲が少なく,良性腫瘍摘出術において有用と考えられる.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.49.267