当科における頸部術後のFirst bite syndromeについての検討

First bite syndromeは食事の最初の咀嚼時に術側の耳下部に強い痛みを生じる病態で,副咽頭間隙腫瘍および耳下腺深葉腫瘍手術の術後合併症として知られている。主な発症原因は交感神経の損傷とされているが,その発症率や発症後の経過・治療法などは報告によって様々である。今回,1994年4月からの約20年間に当科で手術を施行した副咽頭間隙腫瘍(8例),耳下腺深葉腫瘍症例(99例)を対象に,画像所見や術中所見,病理所見等につき検討を行ったので報告する。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 26; no. 1; pp. 61 - 64
Main Authors 成田, 憲彦, 斎藤, 杏子, 徳永, 貴広, 岡本, 昌之, 藤枝, 重治, 山田, 武千代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2016
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.26.61

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Summary:First bite syndromeは食事の最初の咀嚼時に術側の耳下部に強い痛みを生じる病態で,副咽頭間隙腫瘍および耳下腺深葉腫瘍手術の術後合併症として知られている。主な発症原因は交感神経の損傷とされているが,その発症率や発症後の経過・治療法などは報告によって様々である。今回,1994年4月からの約20年間に当科で手術を施行した副咽頭間隙腫瘍(8例),耳下腺深葉腫瘍症例(99例)を対象に,画像所見や術中所見,病理所見等につき検討を行ったので報告する。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.26.61