喉頭蓋原発神経内分泌腫瘍の2症例
頭頸部原発の神経内分泌腫瘍は再発・転移を生じやすい。その病理学的分類についても多くの議論がある。当科で経験した喉頭蓋原発神経内分泌腫瘍の2症例について,病理学的分類と文献的考察を含めて報告する。 症例1:67歳男性。喉頭癌(T1N0M0 低分化腺癌)の診断で喉頭水平部分切除術を施行し,術後病理標本は神経内分泌腫瘍Grade 2と診断された。切除断端は陰性であったが後発転移を繰り返し,初回治療後1年6か月で死亡した。 症例2:80歳男性。喉頭癌(T2N0M0 神経内分泌癌)に対して喉頭全摘術を施行した。術後2年4か月で左頸部リンパ節に後発転移を認めたが,高齢のため追加治療は行っていない。...
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| Published in | 頭頸部外科 Vol. 31; no. 2; pp. 215 - 222 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
2021
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1349-581X 1884-474X |
| DOI | 10.5106/jjshns.31.215 |
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| Summary: | 頭頸部原発の神経内分泌腫瘍は再発・転移を生じやすい。その病理学的分類についても多くの議論がある。当科で経験した喉頭蓋原発神経内分泌腫瘍の2症例について,病理学的分類と文献的考察を含めて報告する。 症例1:67歳男性。喉頭癌(T1N0M0 低分化腺癌)の診断で喉頭水平部分切除術を施行し,術後病理標本は神経内分泌腫瘍Grade 2と診断された。切除断端は陰性であったが後発転移を繰り返し,初回治療後1年6か月で死亡した。 症例2:80歳男性。喉頭癌(T2N0M0 神経内分泌癌)に対して喉頭全摘術を施行した。術後2年4か月で左頸部リンパ節に後発転移を認めたが,高齢のため追加治療は行っていない。 |
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| ISSN: | 1349-581X 1884-474X |
| DOI: | 10.5106/jjshns.31.215 |