アジア太平洋地域における造血細胞移植の現状と発展

アジア太平洋造血細胞移植学会(APBMT)は,アジア太平洋地域における造血細胞移植の発展を目的として1990年に発足した。2023年現在,22か国・地域が加盟し,1)参加国・地域の造血細胞移植の動向調査,2)すべての造血細胞移植情報の登録,3)造血細胞移植医療に携わる人材育成,4)アジア太平洋地域における移植施設認定基準の作成,5)移植を必要とする日本滞在中の外国人患者の主治医への情報提供など,様々な事業を進めている。アジア太平洋地域には人口・面積・言語・経済状況が全く異なる国と地域が混在している。このような多様性を踏まえ,APBMTが参加各国・地域の移植医療従事者と連携して,この地域の造血細...

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Published in日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 Vol. 13; no. 1; pp. 14 - 20
Main Authors 熱田, 由子, 飯田, 美奈子, 岡本, 真一郎, 小寺, 良尚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本造血・免疫細胞療法学会 2024
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ISSN2436-455X
DOI10.7889/tct-23-027

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Summary:アジア太平洋造血細胞移植学会(APBMT)は,アジア太平洋地域における造血細胞移植の発展を目的として1990年に発足した。2023年現在,22か国・地域が加盟し,1)参加国・地域の造血細胞移植の動向調査,2)すべての造血細胞移植情報の登録,3)造血細胞移植医療に携わる人材育成,4)アジア太平洋地域における移植施設認定基準の作成,5)移植を必要とする日本滞在中の外国人患者の主治医への情報提供など,様々な事業を進めている。アジア太平洋地域には人口・面積・言語・経済状況が全く異なる国と地域が混在している。このような多様性を踏まえ,APBMTが参加各国・地域の移植医療従事者と連携して,この地域の造血細胞移植の推進・発展のために行ってきた活動,そして今後の課題について概説する。
ISSN:2436-455X
DOI:10.7889/tct-23-027