腹腔鏡下に診断・修復した鼠径ヘルニアを伴うSpigelianヘルニアの1例

症例は65歳,女性.主訴は左鼠径部の膨隆.腹部CTにて腹直筋左外縁に脂肪組織の脱出を認め,左Spigelianヘルニアと診断し,腹膜前到達法(totally extra peritoneal approach;TEP法)による鏡視下ヘルニア修復術を施行した.術中に左内鼠径ヘルニアの合併を認め,二つのヘルニア門をメッシュを用いて同時修復した.腹壁の脆弱性を伴うSpigelianヘルニアは他のヘルニアを合併することもあり,鏡視下手術は審査腹腔鏡と治療を同時に行える点が有用と考えられた....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 78; no. 1; pp. 152 - 155
Main Authors 柳澤, 公紀, 小林, 研二, 吉岡, 慎一, 岡田, 一幸, 福永, 睦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2017
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.78.152

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Summary:症例は65歳,女性.主訴は左鼠径部の膨隆.腹部CTにて腹直筋左外縁に脂肪組織の脱出を認め,左Spigelianヘルニアと診断し,腹膜前到達法(totally extra peritoneal approach;TEP法)による鏡視下ヘルニア修復術を施行した.術中に左内鼠径ヘルニアの合併を認め,二つのヘルニア門をメッシュを用いて同時修復した.腹壁の脆弱性を伴うSpigelianヘルニアは他のヘルニアを合併することもあり,鏡視下手術は審査腹腔鏡と治療を同時に行える点が有用と考えられた.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.78.152