野生化したアライグマにおける人獣共通感染症原因菌の保有状況

アライグマ(Procyon lotor)は北米を原産とするアライグマ科の中型哺乳類である。我が国では1960年代から持ち込まれた個体が野生化し,現在では全国各地で野生化が確認されている外来生物である。近年,野生化したアライグマは農作物の被害をもたらし,その分布の拡大に伴って社会問題化している。しかし,これら野生化したアライグマにおける人獣共通感染症原因菌の保有状況に関してはこれまでほとんど検討されていない。本研究では,我が国で野生化しているアライグマにおける人獣共通感染症原因菌の保有状況を検討するとともに,得られた結果からアライグマが生態系の中で占める位置や役割についても考察した。...

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Published in獣医疫学雑誌 Vol. 11; no. 1; p. 12
Main Authors 中臺, 文, 廣田, 好和, 岩田, 剛敏, 加藤, 卓也, 羽山, 伸一, 林谷, 秀樹, 李, 謙一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 獣医疫学会 2007
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ISSN1343-2583
1881-2562
DOI10.2743/jve.11.12

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Summary:アライグマ(Procyon lotor)は北米を原産とするアライグマ科の中型哺乳類である。我が国では1960年代から持ち込まれた個体が野生化し,現在では全国各地で野生化が確認されている外来生物である。近年,野生化したアライグマは農作物の被害をもたらし,その分布の拡大に伴って社会問題化している。しかし,これら野生化したアライグマにおける人獣共通感染症原因菌の保有状況に関してはこれまでほとんど検討されていない。本研究では,我が国で野生化しているアライグマにおける人獣共通感染症原因菌の保有状況を検討するとともに,得られた結果からアライグマが生態系の中で占める位置や役割についても考察した。
ISSN:1343-2583
1881-2562
DOI:10.2743/jve.11.12