超音波ガイド下血管穿刺 (1)超音波ガイド下血管穿刺(内頚,鎖骨下,大腿)の実際
[要旨] 超音波ガイド下中心静脈穿刺法で内頚静脈・鎖骨下静脈(鎖骨尾側腋窩静脈)・大腿静脈を安全に穿刺するには, 超音波断層像を適切に用いる技術と各穿刺部位の解剖の知識が必須である. 「はじめに」超音波ガイド下中心静脈穿刺法(超音波ガイド法)は, 超音波断層像で標的静脈の位置や形状を観察できるため, 従来の解剖学的指標をもとにしたランドマーク法に比べ, 穿刺成功率が高いとされる. しかし, 超音波が作り出す2次元情報を3次元である穿刺に利用できないと, 超音波ガイド法に特有なピットフォールに陥る. ピットフォールによる過誤が重大な合併症につながらないようにするには, 穿刺技術の向上だけでなく,...
Saved in:
| Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 33; no. 3; pp. 455 - 460 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床麻酔学会
2013
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
| DOI | 10.2199/jjsca.33.455 |
Cover
| Summary: | [要旨] 超音波ガイド下中心静脈穿刺法で内頚静脈・鎖骨下静脈(鎖骨尾側腋窩静脈)・大腿静脈を安全に穿刺するには, 超音波断層像を適切に用いる技術と各穿刺部位の解剖の知識が必須である. 「はじめに」超音波ガイド下中心静脈穿刺法(超音波ガイド法)は, 超音波断層像で標的静脈の位置や形状を観察できるため, 従来の解剖学的指標をもとにしたランドマーク法に比べ, 穿刺成功率が高いとされる. しかし, 超音波が作り出す2次元情報を3次元である穿刺に利用できないと, 超音波ガイド法に特有なピットフォールに陥る. ピットフォールによる過誤が重大な合併症につながらないようにするには, 穿刺技術の向上だけでなく, 穿刺部位の解剖の理解が必須である1)~3). 本稿では, 2次元情報を3次元に変換するための基本手技4),5)について簡単に説明し, その上で, 実際の穿刺に必要とされる解剖の知識とその運用について述べる. |
|---|---|
| ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
| DOI: | 10.2199/jjsca.33.455 |