生命維持管理装置の保守点検指針等の作成に関する研究
【緒言】平成19年の改正医療法施行により、医療機関における医療機器に係る安全確保のための体制の確保が義務付けられた。本研究の目的は、現場に資する医療機器の研修および保守点検の指針を取りまとめることである。 ※厚生労働行政推進調査事業において2018~2020年度の3年間で実施予定【対象と方法】対象は医療法における特定機器とした。作成方法は、既存の研修および保守点検に関連するガイドラインや代表的な製品の取扱説明書他の記載内容を分析した。これらから指針に記載すべき事項を抽出し、必要に応じて関係学会などのレビューを経て指針を完成する。なお、検討メンバーは医用工学などに精通する研究者、医師、臨床工学技...
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Published in | 生体医工学 Vol. Annual58; no. Abstract; p. 243 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本生体医工学会
2020
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ISSN | 1347-443X 1881-4379 |
DOI | 10.11239/jsmbe.Annual58.243 |
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Summary: | 【緒言】平成19年の改正医療法施行により、医療機関における医療機器に係る安全確保のための体制の確保が義務付けられた。本研究の目的は、現場に資する医療機器の研修および保守点検の指針を取りまとめることである。 ※厚生労働行政推進調査事業において2018~2020年度の3年間で実施予定【対象と方法】対象は医療法における特定機器とした。作成方法は、既存の研修および保守点検に関連するガイドラインや代表的な製品の取扱説明書他の記載内容を分析した。これらから指針に記載すべき事項を抽出し、必要に応じて関係学会などのレビューを経て指針を完成する。なお、検討メンバーは医用工学などに精通する研究者、医師、臨床工学技士や診療放射線技師などの医療従事者、医療機器企業団体、病院団体などの複数の専門家で構成する。【結果】研修については医療事故事例の分析により安全性に関する事項を中心に抽出した。保守点検については既存の保守点検ガイドライン等の記載事項について、点検の内容や手順、実施頻度などの観点から分析し、主に日常点検の事項について抽出した。【まとめ】医療機器の研修・保守点検の標準化により、医療機器の適正かつ安全な使用を推進することが必要である。ただし、指針は医療現場の実態を踏まえたものでなければ混乱を来す。現場に実装可能な指針を作成することを念頭に研究を継続する。 |
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ISSN: | 1347-443X 1881-4379 |
DOI: | 10.11239/jsmbe.Annual58.243 |