初めて親となる男性の父親役割適応を促す出生前看護介入プログラムの検証 一緒に参加をした妻への効果
本研究の目的は、夫婦を対象とした親役割適応を促す出産前看護介入プログラムを実施し、夫婦が一緒に参加した妻への本看護介入効果を明らかにすることである。縦断的準実験研究で、標準的な看護を受けた対照群と、標準的な看護に加え本看護介入を受けた介入群を比較し、考案した看護介入の効果を検討した。介入効果はエジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)、夫婦関係満足度(QMI)、育児ストレス(PSI-SF)を用いて介入前後で群間比較した。最終的に介入群9名、対照群31名のデータを比較し、EPDS得点、QMI得点、PSI-SF得点のいずれも期待した効果は認められなかったが、妊娠期から産後にかけて、介入群では抑うつ...
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          | Published in | 日本母性看護学会誌 Vol. 24; no. 2; pp. 1 - 8 | 
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| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本母性看護学会
    
        15.03.2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1345-773X 2434-6187  | 
| DOI | 10.32305/jjsmn.24.2_1 | 
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| Summary: | 本研究の目的は、夫婦を対象とした親役割適応を促す出産前看護介入プログラムを実施し、夫婦が一緒に参加した妻への本看護介入効果を明らかにすることである。縦断的準実験研究で、標準的な看護を受けた対照群と、標準的な看護に加え本看護介入を受けた介入群を比較し、考案した看護介入の効果を検討した。介入効果はエジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)、夫婦関係満足度(QMI)、育児ストレス(PSI-SF)を用いて介入前後で群間比較した。最終的に介入群9名、対照群31名のデータを比較し、EPDS得点、QMI得点、PSI-SF得点のいずれも期待した効果は認められなかったが、妊娠期から産後にかけて、介入群では抑うつ症状を訴えた人数は減少した。今後は、出産後の親役割獲得支援も検討し、妊娠期の看護介入効果と合わせて、臨床応用に向けた修正版看護介入プログラムを検討する必要がある。 | 
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| ISSN: | 1345-773X 2434-6187  | 
| DOI: | 10.32305/jjsmn.24.2_1 |