臓器摘出手技 肝臓採取

「はじめに」臓器移植において良好な治療結果を得るために, 臓器摘出手術が的確, 安全に実施されることは極めて重要であり, そのために一連のプロセスについて標準的手技・知識を身につけておく必要がある. COVID-19の影響, 働き方改革などの観点から, 今後, 摘出手術における施設間協力が更に必要となることが考えられる. 施設間協力による摘出手術(いわゆる互助制度)を実施する場合, 各施設が施設独自の方法ではなく, 標準手技を実践し, 共通認識に基づいた信頼関係を築くことが重要となる. 日本移植学会は, 以前より臓器採取マニュアルを作成, 公開し, また大動物を用いたハンズオンセミナーを行い,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in移植 Vol. 58; no. 2; pp. 77 - 82
Main Authors 江口, 晋, 今村, 一歩, 原, 貴信, 曽山, 明彦, 足立, 智彦, 松島, 肇, 日髙, 匡章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2023
日本移植学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.58.2_77

Cover

More Information
Summary:「はじめに」臓器移植において良好な治療結果を得るために, 臓器摘出手術が的確, 安全に実施されることは極めて重要であり, そのために一連のプロセスについて標準的手技・知識を身につけておく必要がある. COVID-19の影響, 働き方改革などの観点から, 今後, 摘出手術における施設間協力が更に必要となることが考えられる. 施設間協力による摘出手術(いわゆる互助制度)を実施する場合, 各施設が施設独自の方法ではなく, 標準手技を実践し, 共通認識に基づいた信頼関係を築くことが重要となる. 日本移植学会は, 以前より臓器採取マニュアルを作成, 公開し, また大動物を用いたハンズオンセミナーを行い, 手技の標準化につながる教育を実践してきた. 筆者は, 以前より臓器摘出ハンズオンセミナーに講師として参加してきたほか, 日本移植学会脳死下・心停止後リカバリー環境改善委員として, 肝臓採取マニュアルの改訂に関わった.
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.58.2_77