細胞外マトリクスを介したメカノトランスダクションとその制御

生体組織や細胞は、力学環境の認識(センシング)と応答(レスポンス)によってその機能を制御している。また、力学的な均衡がとれている状態をテンセグリティ(tensegrity, tension integrity)と呼び、テンセグリティの維持が生体組織の恒常性維持に必須である。生体の力学応答とそのテンセグリティを解明する学問として「メカノバイオロジー」が脚光を浴びているが、将来的な応用を見据えるのであれば、仕組みを理解するのみにとどまらず、その仕組みを制御する術の開発が必須である。本セッションでは、最先端のメカノバイオロジーを推進する研究者にご講演いただき、血管リモデリング、多視点イメージング、上...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in生体医工学 Vol. Annual59; no. Abstract; p. 231
Main Author 山城, 義人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2021
Online AccessGet full text
ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual59.231

Cover

More Information
Summary:生体組織や細胞は、力学環境の認識(センシング)と応答(レスポンス)によってその機能を制御している。また、力学的な均衡がとれている状態をテンセグリティ(tensegrity, tension integrity)と呼び、テンセグリティの維持が生体組織の恒常性維持に必須である。生体の力学応答とそのテンセグリティを解明する学問として「メカノバイオロジー」が脚光を浴びているが、将来的な応用を見据えるのであれば、仕組みを理解するのみにとどまらず、その仕組みを制御する術の開発が必須である。本セッションでは、最先端のメカノバイオロジーを推進する研究者にご講演いただき、血管リモデリング、多視点イメージング、上皮バリア、心筋再生や力の動的ゆらぎに基づく数理モデル、力学感受メカニズムに焦点を当てた最新の話題を提供する。さらに、其々の研究者が考える、機能制御の方法論や医工学分野との連帯について議論する。会場の方々と共に多角的な視点から議論することを目指し、医工学の連帯が生まれるきっかけとなることを期待したい。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual59.231