内科領域におけるCefotiamの臨床的検討とくに血液疾患に合併する感染症を中心に

• Published in: The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 34; no. 8; pp. 1148 - 1157
• Main Authors: 荻生, 徳寛, 三浦, 信雄, 伊藤, 倉雄, 刈米, 重夫, 佐藤, 正, 菊田, 勉, 佐藤, 信, 平栗, 誠, 小松, 正文, 田中, 鉄五郎, 吉田, 博, 竹沢, 将俊, 中村, 善明, 油井, 徳雄, 室井, 秀一, 藤野, 彰久, 池田, 精宏, 佐藤, 佳夫, 五十嵐, 忠行, 木村, 秀夫, 山田, 善美, 内田, 立身, 舟山, 進, 三瓶, 光由, 松田, 信, 三田, 正行, 根本, 敏男, 柵木, 信男
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 01.08.1981
• ISSN: 0368-2781; 2186-5477
• DOI: 10.11553/antibiotics1968b.34.1148

Cefotiam (CTM, SCE-963, Panspolin®) は, 武田薬品研究所において開発された新らしいセファロスポリソ系抗生物質で, グラム陽性菌, 陰性菌に広域抗菌スペクトラムを示し, 従来のセフェム系抗生物質にくらべて, Escherichia coli, Klebsiellaなどのグラム陰性菌に対する抗菌力が著るしく強いといわれている。今回私どもは福島県立医科大学第1内科および関連病院6施設において各種感染症, なかでも血液疾患の合併症としての感染症に対し本剤を投与する機会を得たので, その臨床的効果を中心にここに報告する。