欧米・豪における作業療法教育に関する研究の動向 : 1989年から10年間の文献調査から
作業療法教育を取りまく状況は時代と共に変化している。社会や学生のニーズに対応したより効果的な教授法を確立するため, 筆者らは, 先にわが国の作業療法教育に関する研究を文献調査した(本誌2巻4号)。今回はさらに, 欧米・豪4ヵ国の作業療法教育研究の動向について, 主要4誌をもとに1989年から10年間にわたり調査分析した。研究の結果, (1)欧米・豪の主要4誌にみる作業療法教育に関する研究は合計134編あった。(2)米国では1995年以降は学内の教育方法に関する研究が増えていた。(3)教育方法(30編)に関する研究デザインは, 記述式(19編), 仮説に基づく真の実験研究(5編), 擬似的実験(...
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| Published in | 東京保健科学学会誌 Vol. 3; no. 3; pp. 181 - 190 |
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| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本保健科学学会
2000
Japan Academy of Health Sciences |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1344-3844 2433-149X |
| DOI | 10.24531/jjhs.3.3_181 |
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| Summary: | 作業療法教育を取りまく状況は時代と共に変化している。社会や学生のニーズに対応したより効果的な教授法を確立するため, 筆者らは, 先にわが国の作業療法教育に関する研究を文献調査した(本誌2巻4号)。今回はさらに, 欧米・豪4ヵ国の作業療法教育研究の動向について, 主要4誌をもとに1989年から10年間にわたり調査分析した。研究の結果, (1)欧米・豪の主要4誌にみる作業療法教育に関する研究は合計134編あった。(2)米国では1995年以降は学内の教育方法に関する研究が増えていた。(3)教育方法(30編)に関する研究デザインは, 記述式(19編), 仮説に基づく真の実験研究(5編), 擬似的実験(3編), アンケート調査(2編), 前実験的研究(1編)の順であった。(4)教育方法に関する主な研究のキーワードは, 1995年のPBL(問題型学習)から, 1996年にはCR(臨床的意味づけ), 1999年にはCL(共同学習), EBL(事実に基づく学習)へと変革していた。(5)教育評価に関する研究は計11編と少ない事が分かった。 |
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| ISSN: | 1344-3844 2433-149X |
| DOI: | 10.24531/jjhs.3.3_181 |