脊柱後彎姿勢が呼吸時の胸壁運動に及ぼす影響 呼吸時体積変化の分析から

〔目的〕脊柱後彎姿勢が胸郭運動に与える影響を部位別の体積変化から評価することを目的とした.〔対象〕対象は,若年男性12名とした.〔方法〕3次元動作解析装置による体表マーカーの変位量から算出された胸郭の体積変化を直立座位,後傾座位の2姿勢間で比較した.〔結果〕直立安静座位に比べ直立座位の深呼吸では胸骨切痕~剣状突起レベル,後傾座位の深呼吸では剣状突起~臍レベルでの体積変化が特に有意に大きかった.〔結語〕脊柱後彎姿勢では, 呼吸時に剣状突起より上の胸郭の体積変化が減少することが,換気量低下の要因である可能性が示唆された....

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 6; pp. 753 - 757
Main Authors 正保, 哲, 山本, 澄子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.753

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Summary:〔目的〕脊柱後彎姿勢が胸郭運動に与える影響を部位別の体積変化から評価することを目的とした.〔対象〕対象は,若年男性12名とした.〔方法〕3次元動作解析装置による体表マーカーの変位量から算出された胸郭の体積変化を直立座位,後傾座位の2姿勢間で比較した.〔結果〕直立安静座位に比べ直立座位の深呼吸では胸骨切痕~剣状突起レベル,後傾座位の深呼吸では剣状突起~臍レベルでの体積変化が特に有意に大きかった.〔結語〕脊柱後彎姿勢では, 呼吸時に剣状突起より上の胸郭の体積変化が減少することが,換気量低下の要因である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.753