要介護高齢者に対する退院支援プロセスへのリハビリテーション職種の関与状況 急性期病床,回復期リハビリテーション病床,療養病床間の比較
〔目的〕本研究は,病床区分(急性期病床,回復期リハビリテーション病床,療養病床)別に,①退院支援プロセスへのリハビリテーション専門職(リハ職)の関与状況と,②在宅ケア関係者との連携状況について調査し,①と②について,それぞれの病床における課題を明らかにすることを目的とする.〔対象と方法〕兵庫県下の介護支援専門員1,612人に無記名自記式質問紙を送付し,各人が有する直近の退院事例の入院病床,及び退院支援プロセスを質問した.〔結果〕有効回答783事例を分析した結果,1)自宅退院要介護者の入院病床は急性期病床が65%を占める,2)急性期病床では,他の病床に比べ,退院前訪問指導,退院前合同ケアカンファ...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 26; no. 3; pp. 387 - 392 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2011
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.26.387 |
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Summary: | 〔目的〕本研究は,病床区分(急性期病床,回復期リハビリテーション病床,療養病床)別に,①退院支援プロセスへのリハビリテーション専門職(リハ職)の関与状況と,②在宅ケア関係者との連携状況について調査し,①と②について,それぞれの病床における課題を明らかにすることを目的とする.〔対象と方法〕兵庫県下の介護支援専門員1,612人に無記名自記式質問紙を送付し,各人が有する直近の退院事例の入院病床,及び退院支援プロセスを質問した.〔結果〕有効回答783事例を分析した結果,1)自宅退院要介護者の入院病床は急性期病床が65%を占める,2)急性期病床では,他の病床に比べ,退院前訪問指導,退院前合同ケアカンファレンス(退院前合同CC),退院後のリハ継続に関する指導・助言の実施率が低い,3)全病床において,退院前合同CCへの在宅のリハ職の参加率が低いなどがわかった.〔結語〕退院支援プロセスにおける介護支援専門員と病院および在宅のリハ職の連携強化が,特に急性期病床において必要であると考えた. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.26.387 |