看護師の職務キャリア尺度の作成と信頼性および妥当性の検討
本研究の目的は,看護師を対象とした職務キャリア尺度の作成,および信頼性と妥当性の検討である。第1調査では,無作為抽出された90名の看護師(回収率87.8%,有効回答率94.9%)を対象として,自由記述による質問紙調査を行い,499のキャリア内容を分析後,62項目を抽出し調査票を作成した。第2調査では,無作為抽出された看護師276名(回収率73.9%,有効回答率99.6%)を対象とし,調査票による質問紙調査を行った。62キャリア項目を因子分析(主因子法,バリマックス回転)した結果,「質の高い看護の実践と追究(α=0.912)」「対人関係の形成と調整(α=0.866)」「自己能力の開発(α=0.8...
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| Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 28; no. 2; pp. 2_21 - 2_30 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
01.06.2005
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| Subjects | |
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| ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
| DOI | 10.15065/jjsnr.20050201002 |
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| Summary: | 本研究の目的は,看護師を対象とした職務キャリア尺度の作成,および信頼性と妥当性の検討である。第1調査では,無作為抽出された90名の看護師(回収率87.8%,有効回答率94.9%)を対象として,自由記述による質問紙調査を行い,499のキャリア内容を分析後,62項目を抽出し調査票を作成した。第2調査では,無作為抽出された看護師276名(回収率73.9%,有効回答率99.6%)を対象とし,調査票による質問紙調査を行った。62キャリア項目を因子分析(主因子法,バリマックス回転)した結果,「質の高い看護の実践と追究(α=0.912)」「対人関係の形成と調整(α=0.866)」「自己能力の開発(α=0.802)」「多様な経験の蓄積(α=0.787)」といった43項目・4下位尺度で構成されていることが明らかになった。属性による,交差妥当性がみられたことから,本尺度は信頼性係数も高く,妥当性もあり,看護師の職務キャリア測定尺度として有用であると考える。 |
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| ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
| DOI: | 10.15065/jjsnr.20050201002 |