Toe-Heelペダル運動器の開発 筋電学的研究
本研究の目的は,今回開発した動的関節制動運動用「Toe-Heelペダル運動器」が人工股関節全置換術や人工膝関節全置換術などの整形外科領域の下肢関節疾患における術後早期リハビリテーションとして有効であるかを検証することである。従来,ベッド上における早期運動としては主に開放運動連鎖での大腿四頭筋強化運動などが実施されてきた。我々は早期回復・早期退院を期待し,日常的活動に近い閉鎖運動連鎖での運動療法の方法や装置を模索してきた。そこで,「Toe-Heelペダル運動器」を開発した。その効果を筋電学的に調査するため,健常男性12名24肢において「Toe-Heelペダル」での踏み込み動作時と「平坦ペダル」で...
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| Published in | 理学療法科学 Vol. 19; no. 4; pp. 351 - 356 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2004
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.19.351 |
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| Summary: | 本研究の目的は,今回開発した動的関節制動運動用「Toe-Heelペダル運動器」が人工股関節全置換術や人工膝関節全置換術などの整形外科領域の下肢関節疾患における術後早期リハビリテーションとして有効であるかを検証することである。従来,ベッド上における早期運動としては主に開放運動連鎖での大腿四頭筋強化運動などが実施されてきた。我々は早期回復・早期退院を期待し,日常的活動に近い閉鎖運動連鎖での運動療法の方法や装置を模索してきた。そこで,「Toe-Heelペダル運動器」を開発した。その効果を筋電学的に調査するため,健常男性12名24肢において「Toe-Heelペダル」での踏み込み動作時と「平坦ペダル」での踏み込み動作時の積分筋電位の比較を行った。導出筋は,大腿四頭筋(内側広筋)と足底の筋(短趾屈筋)に対して実施した。結果として,「Toe-Heelペダル」の踏み込み動作時に両筋で大きな筋活動を確認し,「Toe-Heelペダル運動器」が臨床応用可能な運動器と考えた。 |
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI: | 10.1589/rika.19.351 |