健診分野の画像診断について:胸部単純X線検査

健診分野における画像診断として,X線を利用した胸部単純X線検査,上部消化管造影検査,マンモグラフィーと超音波を利用した腹部超音波検査が広く行われている.しかし,これらの各画像検査は施設間で機器や検査法,検者,読影法などのハード・ソフト面とも異なっているのが以前からの問題点である.これに対し統一化を関係各学会が連携し進めているが,いまだ浸透していないのが現状である.今回はX線基礎の再認識と胸部写真の撮影・記録法や現在のデジタル画像処理法の進歩や広義での人工知能AI(artificial intelligence)技術について報告する.読影は少なくともダブルチェックで過去画像があれば必ず対比するこ...

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Published in人間ドック (Ningen Dock) Vol. 31; no. 5; pp. 653 - 660
Main Authors 清水, 正雄, 足立, 雅樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 2017
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ISSN1880-1021
2186-5027
DOI10.11320/ningendock.31.653

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Summary:健診分野における画像診断として,X線を利用した胸部単純X線検査,上部消化管造影検査,マンモグラフィーと超音波を利用した腹部超音波検査が広く行われている.しかし,これらの各画像検査は施設間で機器や検査法,検者,読影法などのハード・ソフト面とも異なっているのが以前からの問題点である.これに対し統一化を関係各学会が連携し進めているが,いまだ浸透していないのが現状である.今回はX線基礎の再認識と胸部写真の撮影・記録法や現在のデジタル画像処理法の進歩や広義での人工知能AI(artificial intelligence)技術について報告する.読影は少なくともダブルチェックで過去画像があれば必ず対比することは大切であるが,クライアントの状態や年齢・性別など加齢変化も考えた総合判断が重要である.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock.31.653