体幹回旋可動域測定における測定誤差の検討 検者内・検者間測定信頼性について

〔目的〕本研究では,体幹回旋可動域測定における検者内・検者間測定信頼性を明らかにし,骨盤固定の有無が測定信頼性に与える影響について検討した。〔対象〕被検者は28歳の健常成人男性1名,検者は10名とした。〔方法〕体幹回旋角度の測定は,骨盤固定の無しと骨盤固定有りでそれぞれ左右2回ずつ測定した。検者内信頼性は級内相関係数,検者間信頼性は1・2回目測定値の平均値と標準偏差から変動係数(Coefficient of variation:CV)を求め分析した。〔結果〕検者内信頼性は,骨盤固定の有無に関わらず高い信頼性を認めた(p<0.05)。検者間信頼性は骨盤固定無しでの左体幹回旋CV=22%,右...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 1; pp. 29 - 32
Main Authors 明崎, 禎輝, 濱窪, 隆, 野村, 卓生, 佐藤, 厚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.29

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Summary:〔目的〕本研究では,体幹回旋可動域測定における検者内・検者間測定信頼性を明らかにし,骨盤固定の有無が測定信頼性に与える影響について検討した。〔対象〕被検者は28歳の健常成人男性1名,検者は10名とした。〔方法〕体幹回旋角度の測定は,骨盤固定の無しと骨盤固定有りでそれぞれ左右2回ずつ測定した。検者内信頼性は級内相関係数,検者間信頼性は1・2回目測定値の平均値と標準偏差から変動係数(Coefficient of variation:CV)を求め分析した。〔結果〕検者内信頼性は,骨盤固定の有無に関わらず高い信頼性を認めた(p<0.05)。検者間信頼性は骨盤固定無しでの左体幹回旋CV=22%,右体幹回旋CV=28%,骨盤固定有りでの左体幹回旋CV=17%,右体幹回旋CV=16%であった。〔結語〕体幹回旋可動域測定は検者間でばらつきを認めた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.29