廃用性筋萎縮予防としての温熱療法の効果 ラット足関節固定モデルを用いたトレッドミル走行との併用効果の検討

廃用性筋萎縮予防に効果があると報告されている運動療法と温熱療法を併用することで,より効率よく廃用性筋萎縮の発生予防が可能であるかどうか検討するため,ラットを用いて実験的研究を行った。一側の足関節に1週間のギプス固定を施すことによってヒラメ筋に廃用性筋萎縮を発生させ,固定期間中に運動療法としてはトレッドミルを,温熱療法としては温浴を用いた。その結果,運動療法および温熱療法単独の施行においては,筋萎縮の発生は予防できなかったものの,それらを併用した群においては筋萎縮の発生を予防することができた。これは,臨床場面においても,温熱療法と運動療法を併用することで,より効果的に筋萎縮の発生を予防できる可能...

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Published in理学療法科学 Vol. 23; no. 1; pp. 23 - 27
Main Authors 清水, ミシェルアイズマン, 金井, 秀作, 沖, 貞明, 大塚, 彰, 坂口, 顕, 長谷川, 正哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2008
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.23.23

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Summary:廃用性筋萎縮予防に効果があると報告されている運動療法と温熱療法を併用することで,より効率よく廃用性筋萎縮の発生予防が可能であるかどうか検討するため,ラットを用いて実験的研究を行った。一側の足関節に1週間のギプス固定を施すことによってヒラメ筋に廃用性筋萎縮を発生させ,固定期間中に運動療法としてはトレッドミルを,温熱療法としては温浴を用いた。その結果,運動療法および温熱療法単独の施行においては,筋萎縮の発生は予防できなかったものの,それらを併用した群においては筋萎縮の発生を予防することができた。これは,臨床場面においても,温熱療法と運動療法を併用することで,より効果的に筋萎縮の発生を予防できる可能性があることを示すものである。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.23.23