救急医療に於ける輸血業務の当直体制移行期の課題

救急医療の重要性と社会的要請の高まりの中で, 救急医療での当直体制を推進する大学病院に於いても医師, 看護婦を主体とした従来の方式による体制では大変困難な状況になっている. 従って, これからの救急医療を充実させるためには専門化し, 多様化されたコメディカル部門を有効に, しかも終日体制で整備して行く必要がある. このような背景の中で輸血業務に於ても当直体制への移行が広がりつつある. しかし, 各業務内容が専門化すればする程移行期に於ける問題が多い. そこで当院輸血室が1991年11月, 第3次救急医療を目的とした救命救急センター開設に伴い実施した輸血業務当直体制移行までの経緯, 方法, 内容...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 40; no. 3; pp. 474 - 479
Main Authors 神田, 靖男, 中沢, 幸子, 八田, 善弘, 伊藤, 武善, 石野, たい子, 阿部, まを, 馬場, 真澄, 並木, 浩信, 星野, 茂角, 高野, 喜代美, 川平, 宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 1994
日本輸血学会
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ISSN0546-1448
1883-8383
DOI10.3925/jjtc1958.40.474

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Summary:救急医療の重要性と社会的要請の高まりの中で, 救急医療での当直体制を推進する大学病院に於いても医師, 看護婦を主体とした従来の方式による体制では大変困難な状況になっている. 従って, これからの救急医療を充実させるためには専門化し, 多様化されたコメディカル部門を有効に, しかも終日体制で整備して行く必要がある. このような背景の中で輸血業務に於ても当直体制への移行が広がりつつある. しかし, 各業務内容が専門化すればする程移行期に於ける問題が多い. そこで当院輸血室が1991年11月, 第3次救急医療を目的とした救命救急センター開設に伴い実施した輸血業務当直体制移行までの経緯, 方法, 内容および実施後の問題点, 今後の改善策などを検討したので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.40.474