ヒラメ仔魚の成長, 生残, 消化酵素活性および核酸比に及ぼす魚粉およびペプチド配合微粒子飼料および生物餌料の影響

ヒラメ仔魚に2種類の微粒子飼料(魚粉飼料およびペプチド飼料)および生物餌料を給餌して, 成長, 生残, 消化酵素活性および核酸比への影響を調べた。生残は孵化後38日目では配合飼料区よりも生物餌料区で優れ, 配合飼料区間には差が見られなかった。しかし, 成長は魚粉飼料区がペプチド飼料区よりも優れた。また, 核酸比は配合飼料区よりも生物餌料区が高かったが, 配合飼料区間に差はみられなかった。消化酵素活性は, 20-23日目で低く, 26日目以降に増加する傾向が見られた。生物餌料1/6区では, 他の試験区と比較してアミラーゼ, トリプシン, およびリパーゼ活性は29および32日目に, プロテアーゼ活...

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Published in水産増殖 Vol. 61; no. 1; pp. 081 - 093
Main Authors 石田, 修三, 李, 勣, 益田, 玲爾, 佐藤, 秀一, 太田, 裕章, 高橋, 宏司, 芳賀, 穣
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本水産増殖学会 2013
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ISSN0371-4217
2185-0194
DOI10.11233/aquaculturesci.61.081

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Summary:ヒラメ仔魚に2種類の微粒子飼料(魚粉飼料およびペプチド飼料)および生物餌料を給餌して, 成長, 生残, 消化酵素活性および核酸比への影響を調べた。生残は孵化後38日目では配合飼料区よりも生物餌料区で優れ, 配合飼料区間には差が見られなかった。しかし, 成長は魚粉飼料区がペプチド飼料区よりも優れた。また, 核酸比は配合飼料区よりも生物餌料区が高かったが, 配合飼料区間に差はみられなかった。消化酵素活性は, 20-23日目で低く, 26日目以降に増加する傾向が見られた。生物餌料1/6区では, 他の試験区と比較してアミラーゼ, トリプシン, およびリパーゼ活性は29および32日目に, プロテアーゼ活性は35日目に有意に高かった。配合飼料区間では, 消化酵素活性の変動パターンにほとんど差はみられなかった。
ISSN:0371-4217
2185-0194
DOI:10.11233/aquaculturesci.61.081