若年健常者におけるベッドからの起き上がり動作時の関節運動分析

(緒言) ベッドや布団で寝ている状態から座位に姿勢を変換する動作は起き上がり動作とよばれる.起き上がり動作が困難になると寝たきり状態が余儀なくされるため,この動作の再獲得は人が自立した生活を送る上で重要なテーマとなっている.我々はこれまで,床からの起き上がり動作中の関節運動について報告してきた.ベッドからの起き上がり動作中の関節運動については,西守ら1)が体幹運動について検証しているのみであり,それ以外の関節運動については明らかになっていない. そこで本研究では,体幹とともに身体の軸を構成する頭部の運動に着目し,ベッドからの起き上がり動作時の頭部の運動特性を明らかにすることを目的として実験を行...

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Published inThe Bulletin of Chiba Prefectural University of Health Sciences Vol. 11; no. 1; p. 1_72
Main Authors 三和, 真人, 藤尾, 公哉, 竹内, 弥彦, 大谷, 拓哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県立保健医療大学 31.03.2020
Chiba Prefectural University of Health Sciences
Online AccessGet full text
ISSN1884-9326
2433-5533
DOI10.24624/cpu.11.1_1_72

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Abstract (緒言) ベッドや布団で寝ている状態から座位に姿勢を変換する動作は起き上がり動作とよばれる.起き上がり動作が困難になると寝たきり状態が余儀なくされるため,この動作の再獲得は人が自立した生活を送る上で重要なテーマとなっている.我々はこれまで,床からの起き上がり動作中の関節運動について報告してきた.ベッドからの起き上がり動作中の関節運動については,西守ら1)が体幹運動について検証しているのみであり,それ以外の関節運動については明らかになっていない. そこで本研究では,体幹とともに身体の軸を構成する頭部の運動に着目し,ベッドからの起き上がり動作時の頭部の運動特性を明らかにすることを目的として実験を行った.(研究方法) 対象は本学リハビリテーション学科男子学生16名(年齢20~22歳)とした.被験者には研究の意義・内容を書面及び口頭で説明し,全員から同意書を得た.起き上がり動作は,リハビリテーション用プラットホーム上に寝た姿勢から上体を起こし,右側に両脚をおろして腰掛けた座位姿勢まで変換する動作とした.起き上がる速度は,被験者が快適に遂行できる速度とした.練習として起き上がり動作を1回実施し,その後,本測定として起き上がり動作を1回実施した.動作の記録にはデジタルビデオカメラを4台使用した.撮影した動画をパーソナルコンピュータに取り込み,頭部・体幹に貼付した11個の反射マーカの3次元位置座標を,動画解析ソフトウェア(Frame-DIAS V)を用いて同定した.起き上がり動作開始から終了までを100%とし,5%毎のタイミングにおける頭部および体幹の関節角度を,反射マーカの3次元位置座標より算出した.頭部および体幹の関節角度はそれぞれ,屈伸,側屈,回旋の角度について算出した.(結果) 頭部の屈伸は起き上がり動作開始から25~30%の時点まで屈曲運動を示し(最大屈曲角度29.6°),その後伸展運動に切り替わった.頭部の側屈は25%頃までほぼ中間位を保ち,その後,軽度左側屈運動を示し(最大左側屈角度11.1°),55%から右側屈運動に切り替わり中間位へと戻った.頭部の回旋は35%まで右回旋運動を示し(最大右回旋角度25.6°),その後は左回旋運動を示して中間位へと戻った.体幹の屈伸は65%まで屈曲運動を示し(最大屈曲角度72.1°),その後はわずかに伸展運動を示した.体幹の側屈は20%頃までほぼ中間位を保ち,その後55%まで軽度左側屈運動を示した後(最大左側屈角度11.0°),右側屈運動に切り替わり中間位へと戻った.体幹の回旋は45%まで軽度右回旋運動を示し(最大右回旋角度14.5°),その後は左回旋運動に切り替わり中間位へと戻った.(考察) 起き上がり動作開始時より頭部の屈曲運動と右回旋運動が生じていた.早期からの頭部の屈曲運動は上半身の重心が骨盤方向へ移動することに寄与し,上半身をベッドから持ち上げることを容易にする効果があると考えられる.頭部屈曲と右回旋の最大角度が25~30°であったことから,この程度の関節可動域を確保することが,ベッドからの起き上がり動作を円滑に遂行するための目安になると考えられる.側屈については屈曲や回旋に比べると大きな運動が生じなかった.頭部と体幹の運動を比較すると,屈伸については屈曲から伸展への切り替わりが頭部は体幹に比べ早期に起こるのに対し,側屈と回旋については,左右の運動方向については頭部と体幹で一致しており,運動方向の変化のタイミングについても両者で近似していることが示唆された.(倫理規定) 本研究は千葉県立保健医療大学研究倫理審査委員会の承認を受けて実施した(申請受付番号:2017-015).(利益相反) 本研究に関連して申告すべきCOI状態はない.
AbstractList (緒言) ベッドや布団で寝ている状態から座位に姿勢を変換する動作は起き上がり動作とよばれる.起き上がり動作が困難になると寝たきり状態が余儀なくされるため,この動作の再獲得は人が自立した生活を送る上で重要なテーマとなっている.我々はこれまで,床からの起き上がり動作中の関節運動について報告してきた.ベッドからの起き上がり動作中の関節運動については,西守ら1)が体幹運動について検証しているのみであり,それ以外の関節運動については明らかになっていない. そこで本研究では,体幹とともに身体の軸を構成する頭部の運動に着目し,ベッドからの起き上がり動作時の頭部の運動特性を明らかにすることを目的として実験を行った.(研究方法) 対象は本学リハビリテーション学科男子学生16名(年齢20~22歳)とした.被験者には研究の意義・内容を書面及び口頭で説明し,全員から同意書を得た.起き上がり動作は,リハビリテーション用プラットホーム上に寝た姿勢から上体を起こし,右側に両脚をおろして腰掛けた座位姿勢まで変換する動作とした.起き上がる速度は,被験者が快適に遂行できる速度とした.練習として起き上がり動作を1回実施し,その後,本測定として起き上がり動作を1回実施した.動作の記録にはデジタルビデオカメラを4台使用した.撮影した動画をパーソナルコンピュータに取り込み,頭部・体幹に貼付した11個の反射マーカの3次元位置座標を,動画解析ソフトウェア(Frame-DIAS V)を用いて同定した.起き上がり動作開始から終了までを100%とし,5%毎のタイミングにおける頭部および体幹の関節角度を,反射マーカの3次元位置座標より算出した.頭部および体幹の関節角度はそれぞれ,屈伸,側屈,回旋の角度について算出した.(結果) 頭部の屈伸は起き上がり動作開始から25~30%の時点まで屈曲運動を示し(最大屈曲角度29.6°),その後伸展運動に切り替わった.頭部の側屈は25%頃までほぼ中間位を保ち,その後,軽度左側屈運動を示し(最大左側屈角度11.1°),55%から右側屈運動に切り替わり中間位へと戻った.頭部の回旋は35%まで右回旋運動を示し(最大右回旋角度25.6°),その後は左回旋運動を示して中間位へと戻った.体幹の屈伸は65%まで屈曲運動を示し(最大屈曲角度72.1°),その後はわずかに伸展運動を示した.体幹の側屈は20%頃までほぼ中間位を保ち,その後55%まで軽度左側屈運動を示した後(最大左側屈角度11.0°),右側屈運動に切り替わり中間位へと戻った.体幹の回旋は45%まで軽度右回旋運動を示し(最大右回旋角度14.5°),その後は左回旋運動に切り替わり中間位へと戻った.(考察) 起き上がり動作開始時より頭部の屈曲運動と右回旋運動が生じていた.早期からの頭部の屈曲運動は上半身の重心が骨盤方向へ移動することに寄与し,上半身をベッドから持ち上げることを容易にする効果があると考えられる.頭部屈曲と右回旋の最大角度が25~30°であったことから,この程度の関節可動域を確保することが,ベッドからの起き上がり動作を円滑に遂行するための目安になると考えられる.側屈については屈曲や回旋に比べると大きな運動が生じなかった.頭部と体幹の運動を比較すると,屈伸については屈曲から伸展への切り替わりが頭部は体幹に比べ早期に起こるのに対し,側屈と回旋については,左右の運動方向については頭部と体幹で一致しており,運動方向の変化のタイミングについても両者で近似していることが示唆された.(倫理規定) 本研究は千葉県立保健医療大学研究倫理審査委員会の承認を受けて実施した(申請受付番号:2017-015).(利益相反) 本研究に関連して申告すべきCOI状態はない.
Author 三和, 真人
大谷, 拓哉
竹内, 弥彦
藤尾, 公哉
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