数値流体解析および風洞実験による各非定常空気力係数を用いた長大箱桁吊橋のフラッター解析に関する比較検討
数値流体解析(CFD)は,長大橋のフラッター特性を検討する上で,これまで主な手法であった風洞実験との相互補完的な運用が本格化しつつある. この論文は,橋梁断面の定常および非定常空気力を予測するためのCFDの適用性について検討したものである. 基本断面および長大吊橋の箱桁断面の計7種類の断面形状の各定常および非定常空気力係数を2次元RANSに基づく数値解析によって求めた.解析値と風洞実験値を比較した結果,両者は良く一致していることが分かった. 次に、解析値の空気力係数を使用してマルチモードフラッター解析から得たフラッター風速を風洞実験値の係数を使用した結果と比較した. その結果,CFDによる空気...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 風工学研究論文集 Vol. 26; pp. 268 - 277 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本風工学会
    
        2020
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 2435-4384 2435-4384  | 
| DOI | 10.14887/windengresearch.26.0_268 | 
Cover
| Summary: | 数値流体解析(CFD)は,長大橋のフラッター特性を検討する上で,これまで主な手法であった風洞実験との相互補完的な運用が本格化しつつある. この論文は,橋梁断面の定常および非定常空気力を予測するためのCFDの適用性について検討したものである. 基本断面および長大吊橋の箱桁断面の計7種類の断面形状の各定常および非定常空気力係数を2次元RANSに基づく数値解析によって求めた.解析値と風洞実験値を比較した結果,両者は良く一致していることが分かった. 次に、解析値の空気力係数を使用してマルチモードフラッター解析から得たフラッター風速を風洞実験値の係数を使用した結果と比較した. その結果,CFDによる空気力係数を用いて解析したフラッター風速は,風洞実験値を用いて解析したフラッター風速と10%以内の誤差でほぼ一致した結果が得られた. | 
|---|---|
| ISSN: | 2435-4384 2435-4384  | 
| DOI: | 10.14887/windengresearch.26.0_268 |