知識処理を含めたEHRのプラグアンドプレイを目指すCEN/EN13606のインパクト

EHRシステムの開発で先行するEUの標準化機関CEN TC/251(医療情報)で長年標準化を進め,欧州を中心に先行開発成果を反映した,「医療の営みを見せる標準として」13606 EHRコミュニケーションが,2月にEU加盟国に強制力を持つ標準となった.この標準は,EHRシステムの継続した変化にプラグアンドプレイで対応し,データの意味を保持し,医療の質や経営改善の担保を目指している.従来システムのデータの臨床に直結した部分を分離し,臨床分野の変化に臨床の専門家だけで決めた内容を正確安全に反映する仕組アーキタイプがある.臨床分野ごとでのチームワークによるベストプラクテスの蓄積や活用のための情報の流れ...

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Published inJapan Journal of Medical Informatics Vol. 27; no. 1; pp. 11 - 20
Main Authors 長谷川, 英重, 山本, 隆一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 2007
Japan Association for Medical Informatics
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ISSN0289-8055
2188-8469
DOI10.14948/jami.27.11

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Summary:EHRシステムの開発で先行するEUの標準化機関CEN TC/251(医療情報)で長年標準化を進め,欧州を中心に先行開発成果を反映した,「医療の営みを見せる標準として」13606 EHRコミュニケーションが,2月にEU加盟国に強制力を持つ標準となった.この標準は,EHRシステムの継続した変化にプラグアンドプレイで対応し,データの意味を保持し,医療の質や経営改善の担保を目指している.従来システムのデータの臨床に直結した部分を分離し,臨床分野の変化に臨床の専門家だけで決めた内容を正確安全に反映する仕組アーキタイプがある.臨床分野ごとでのチームワークによるベストプラクテスの蓄積や活用のための情報の流れを,医療の現場での医学知識の取り扱いに準じた考え方で実現している.国内でも本格的に研究・開発が始まった臨床オントロジー関連とも連携できるように作られており,十分理解する価値があるEHRコミュニケーションに関する全体像を解説する.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.27.11