Hand-heldセンサを用いた簡便な肘関節発揮トルク計測法の検討

世代横断的な健常被験者約1000名程度を対象とし,非医療専門家を検者とした上肢下肢の関節発揮トルク計測実験の準備段階として,Hand-held Dynamometer(HHD)による肘関節等尺性屈曲トルク(EF)及び肘関節等尺性伸展トルク(EE)データの妥当性を,筋力評価装置(Torque machine : TM)との比較によって検証した.被験者は20~50歳代の健常男女24名とした.その結果,信頼性の観点からは,HHDで取得したEF及びEEデータのセッション内変動は妥当な値(変動係数は0.01~0.08)を示し,セッション間変動及び検者間変動に統計的有意差はなく高い相関(相関係数は0.91...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inバイオメカニズム学会誌 Vol. 28; no. 1; pp. 27 - 33
Main Authors 三浦, 範大, 森本, 一成, 黒川, 隆夫, 久本, 誠一, 樋口, 雅俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメカニズム学会 2004
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-0885
DOI10.3951/sobim.28.27

Cover

More Information
Summary:世代横断的な健常被験者約1000名程度を対象とし,非医療専門家を検者とした上肢下肢の関節発揮トルク計測実験の準備段階として,Hand-held Dynamometer(HHD)による肘関節等尺性屈曲トルク(EF)及び肘関節等尺性伸展トルク(EE)データの妥当性を,筋力評価装置(Torque machine : TM)との比較によって検証した.被験者は20~50歳代の健常男女24名とした.その結果,信頼性の観点からは,HHDで取得したEF及びEEデータのセッション内変動は妥当な値(変動係数は0.01~0.08)を示し,セッション間変動及び検者間変動に統計的有意差はなく高い相関(相関係数は0.915~0.959)を示し,TMとの比較において十分な妥当性(相関係数は0.813~0.950)を有することが確認された.
ISSN:0285-0885
DOI:10.3951/sobim.28.27