犬のシュウ酸カルシウム結石症の再発予防の取り組み
シュウ酸カルシウム結石の形成に関連する既報をもとに再発予防に有効と思われる10の予防策、および治療過程で予防方針を修正するのに役立つと思われる9つの尿検査項目;①尿比重、②尿中カルシウム/クレアチニン(Cre)比、③シュウ酸/Cre比、④クエン酸/Cre比、⑤マグネシウム/Cre比、⑥尿酸/Cre比、⑦無機リン/Cre比、⑧尿pH、⑨尿培養および感受性試験を提案する。さらに、これらの検査が一般の動物病院でも適切に実施、評価できるよう、実際的な検査手法や外注先を紹介するとともに、各項目の暫定的目標値についても記載する。ただし、本稿で示した予防策、検査項目および目標値の妥当性は、まだ十分に検討され...
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| Published in | 日本獣医腎泌尿器学会誌 Vol. 14; no. 1; pp. 20 - 26 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本獣医腎泌尿器学会
31.03.2023
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1883-2652 2434-0146 |
| DOI | 10.24678/javnu.14.1_20 |
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| Summary: | シュウ酸カルシウム結石の形成に関連する既報をもとに再発予防に有効と思われる10の予防策、および治療過程で予防方針を修正するのに役立つと思われる9つの尿検査項目;①尿比重、②尿中カルシウム/クレアチニン(Cre)比、③シュウ酸/Cre比、④クエン酸/Cre比、⑤マグネシウム/Cre比、⑥尿酸/Cre比、⑦無機リン/Cre比、⑧尿pH、⑨尿培養および感受性試験を提案する。さらに、これらの検査が一般の動物病院でも適切に実施、評価できるよう、実際的な検査手法や外注先を紹介するとともに、各項目の暫定的目標値についても記載する。ただし、本稿で示した予防策、検査項目および目標値の妥当性は、まだ十分に検討されていない。今後、多くの病院でこうした取り組みが採用され、その成果をもとに本稿の提案が修正、推敲されて、よりよい再発防止策として確立されることが望まれる。より多くの動物病院の賛同と協力を祈念している。 |
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| ISSN: | 1883-2652 2434-0146 |
| DOI: | 10.24678/javnu.14.1_20 |