サポートグループリーダーによる認知症家族介護者を支援するサポートグループの継続的実施に向けた一考察――米国アルツハイマー協会ニューヨーク市支部の研修を事例に

本論文の目的は,米国アルツハイマー協会ニューヨーク市支部における,認知症家族介護者を支援するサポートグループリーダー研修の具体的内容の検討を通して,サポートグループリーダーがサポートグループをリーダーとして継続的に実施していくための要点を明らかにすることである.サポートグループリーダー研修への筆者自身の受講経験で得られた情報,提供された関連資料の分析を行った.サポートグループの継続的実施のための主な要点として,1)事前面接の実施,2)参加者とのルールの共有,3)サポートグループ以外の受け皿の存在,4)スーパービジョンミーティングの定期開催などのサポートの4点が挙げられた.今後は,継続的なフォロ...

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Published in社会福祉学 Vol. 58; no. 1; pp. 142 - 152
Main Author 中島, 民恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本社会福祉学会 31.05.2017
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ISSN0911-0232
2424-2608
DOI10.24469/jssw.58.1_142

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Summary:本論文の目的は,米国アルツハイマー協会ニューヨーク市支部における,認知症家族介護者を支援するサポートグループリーダー研修の具体的内容の検討を通して,サポートグループリーダーがサポートグループをリーダーとして継続的に実施していくための要点を明らかにすることである.サポートグループリーダー研修への筆者自身の受講経験で得られた情報,提供された関連資料の分析を行った.サポートグループの継続的実施のための主な要点として,1)事前面接の実施,2)参加者とのルールの共有,3)サポートグループ以外の受け皿の存在,4)スーパービジョンミーティングの定期開催などのサポートの4点が挙げられた.今後は,継続的なフォローアップとしてのスーパービジョンミーティングで具体的にどのような課題が検討されているかなどの把握を進めていくことで,実際のサポートグループの運営の課題,改善策等をさらに明確にしていくことが必要である.
ISSN:0911-0232
2424-2608
DOI:10.24469/jssw.58.1_142