周辺化されたエージェントとしての主体性:在沖米軍人と結婚している沖縄女性を対象として
米軍人と恋愛関係を持つ、あるいは婚姻関係にある沖縄の女性たちは、活動家をはじめとする米軍に批判的な沖縄の地域社会にあって、抑圧的な立場に置かれていると考えられる。沖縄の社会事情は、米軍基地をめぐる、いわばフェンスの両側での対立構造を中心に描かれることが多いが、これらの女性たちはこの単純な構図に必ずしも当てはまらないのが特徴である。彼女らが互いの連帯感を強めることにより、自分たちの愛情生活が政治化されることに抵抗していることに注目し、ジェンダー論の立場から分析・検討を行なった。...
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| Published in | 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. 108 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本文化人類学会
2008
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2189-7964 |
| DOI | 10.14890/jasca.2008.0.108.0 |
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| Summary: | 米軍人と恋愛関係を持つ、あるいは婚姻関係にある沖縄の女性たちは、活動家をはじめとする米軍に批判的な沖縄の地域社会にあって、抑圧的な立場に置かれていると考えられる。沖縄の社会事情は、米軍基地をめぐる、いわばフェンスの両側での対立構造を中心に描かれることが多いが、これらの女性たちはこの単純な構図に必ずしも当てはまらないのが特徴である。彼女らが互いの連帯感を強めることにより、自分たちの愛情生活が政治化されることに抵抗していることに注目し、ジェンダー論の立場から分析・検討を行なった。 |
|---|---|
| Bibliography: | D-6 |
| ISSN: | 2189-7964 |
| DOI: | 10.14890/jasca.2008.0.108.0 |