C型肝炎ウイルス研究のこれまでと今後の課題

2020年のノーベル医学生理学賞はC型肝炎とその原因ウイルス発見,病態解明に貢献のあった3研究者に送られた.これら受賞対象研究を経て,C型肝炎ウイルス(HCV)のウイルス学的技術や実験手法は大きく改善され,その後効果的な抗ウイルス治療も確立され,まさにHCV研究は円熟期を迎えている.本総説では,これまでのHCV研究の流れをおさらいし,今後のHCV研究の課題に触れながら,私たちがおこなっているHCV培養系を利用した生理活性天然物探索研究を紹介する....

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Published inウイルス Vol. 70; no. 2; pp. 129 - 134
Main Author 渡士, 幸一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ウイルス学会 2020
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ISSN0042-6857
1884-3433
DOI10.2222/jsv.70.129

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Summary:2020年のノーベル医学生理学賞はC型肝炎とその原因ウイルス発見,病態解明に貢献のあった3研究者に送られた.これら受賞対象研究を経て,C型肝炎ウイルス(HCV)のウイルス学的技術や実験手法は大きく改善され,その後効果的な抗ウイルス治療も確立され,まさにHCV研究は円熟期を迎えている.本総説では,これまでのHCV研究の流れをおさらいし,今後のHCV研究の課題に触れながら,私たちがおこなっているHCV培養系を利用した生理活性天然物探索研究を紹介する.
ISSN:0042-6857
1884-3433
DOI:10.2222/jsv.70.129