協働学習による『学生主体活動型地域サロン』実施後の学生が語った学びと課題

【目的】B大学の社会福祉学部と看護学部の学生が,『学生主体活動型地域サロン』を協働して企画・実施した体験の学びと課題を明らかにする。【方法】本研究の参加に同意を得た社会福祉学部生9名と看護学部生7名にフォーカス・グループ・インタビューを実施し,インタビュー内容を質的に分析した。【結果】91の“コード”,13の≪サブカテゴリー≫,6の<カテゴリー>が抽出された。学生達は,相互に<学部の壁>を感じながら<メンバーとの出会い>を体験し,協働学習を進めていく中で<メンバーの特徴を理解>していた。一方,キャンパスの距離という物理的距離が縮まらない<協働学習の壁>が生じながらも,<協働方法の模索>をしなが...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 12; no. 1; pp. 2 - 8
Main Authors 渡邉, 亜紀子, 渕田, 英津子, 藤井, 博之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2019
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ISSN1883-6380
2434-4842
DOI10.32217/jaipe.12.1_2

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Summary:【目的】B大学の社会福祉学部と看護学部の学生が,『学生主体活動型地域サロン』を協働して企画・実施した体験の学びと課題を明らかにする。【方法】本研究の参加に同意を得た社会福祉学部生9名と看護学部生7名にフォーカス・グループ・インタビューを実施し,インタビュー内容を質的に分析した。【結果】91の“コード”,13の≪サブカテゴリー≫,6の<カテゴリー>が抽出された。学生達は,相互に<学部の壁>を感じながら<メンバーとの出会い>を体験し,協働学習を進めていく中で<メンバーの特徴を理解>していた。一方,キャンパスの距離という物理的距離が縮まらない<協働学習の壁>が生じながらも,<協働方法の模索>をしながら企画を進めていた。【結論】『学生主体活動型地域サロン』による協働学習体験は,2学部の学生が,自他学部の特徴と強みを知る一方,時間の確保,情報共有の難しさ,作業の均等化が課題として挙げられた。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.12.1_2