回復期脳卒中患者の歩行能力に関連する身体機能 正準相関分析を用いた検討
〔目的〕正準相関分析を用いて回復期脳卒中患者の歩行能力に関連する身体機能を明らかにすることとした.〔対象〕回復期リハビリテーション病棟の脳卒中患者72名とした.〔方法〕歩行能力とする歩行速度および歩行変動性と,身体機能とする麻痺側の下肢運動・感覚機能,足関節底屈筋の筋緊張,および両側下肢伸展トルクとの関連性を正準相関分析で解析した.また,前者のそれぞれを従属変数とする重回帰分析との相違点を検討した.〔結果〕正準相関分析で両側下肢伸展トルク,股関節運動機能が,重回帰分析で麻痺側下肢伸展トルクおよび股関節運動機能が抽出された.〔結語〕正準相関分析を用いることで,歩行速度と歩行変動性の双方とも含む歩...
Saved in:
| Published in | 理学療法科学 Vol. 29; no. 4; pp. 627 - 631 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2014
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.29.627 |
Cover
| Summary: | 〔目的〕正準相関分析を用いて回復期脳卒中患者の歩行能力に関連する身体機能を明らかにすることとした.〔対象〕回復期リハビリテーション病棟の脳卒中患者72名とした.〔方法〕歩行能力とする歩行速度および歩行変動性と,身体機能とする麻痺側の下肢運動・感覚機能,足関節底屈筋の筋緊張,および両側下肢伸展トルクとの関連性を正準相関分析で解析した.また,前者のそれぞれを従属変数とする重回帰分析との相違点を検討した.〔結果〕正準相関分析で両側下肢伸展トルク,股関節運動機能が,重回帰分析で麻痺側下肢伸展トルクおよび股関節運動機能が抽出された.〔結語〕正準相関分析を用いることで,歩行速度と歩行変動性の双方とも含む歩行能力と関連する重要な身体機能を理解できる. |
|---|---|
| ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI: | 10.1589/rika.29.627 |