1.パンデミックでこう変わったインフルエンザ診療
日本におけるインフルエンザの基本的診療スタイルは,新型インフルエンザ対策行動計画にそって一時的に変更されたが,2009年春のA(H1N1)pdm09のパンデミック前後で大きく変化していない.迅速検査の改良,抗インフルエンザ薬選択肢の増加はあるが,迅速抗原検査で発症早期に診断し,抗インフルエンザ薬で早期に治療することが,国内では一般的である.一方,世界においては,2009年のパンデミックにおいて,生来健康な患者が重症化したり,早期治療が効を奏したという報告をもとに,生来健康なインフルエンザ患者への治療や,早期の抗インフルエンザ薬治療が,ようやく注目されるようになってきた....
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| Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 11; pp. 3114 - 3122 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本内科学会
2012
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI | 10.2169/naika.101.3114 |
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| Summary: | 日本におけるインフルエンザの基本的診療スタイルは,新型インフルエンザ対策行動計画にそって一時的に変更されたが,2009年春のA(H1N1)pdm09のパンデミック前後で大きく変化していない.迅速検査の改良,抗インフルエンザ薬選択肢の増加はあるが,迅速抗原検査で発症早期に診断し,抗インフルエンザ薬で早期に治療することが,国内では一般的である.一方,世界においては,2009年のパンデミックにおいて,生来健康な患者が重症化したり,早期治療が効を奏したという報告をもとに,生来健康なインフルエンザ患者への治療や,早期の抗インフルエンザ薬治療が,ようやく注目されるようになってきた. |
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI: | 10.2169/naika.101.3114 |