異なる負荷の片足踏み込み動作による重心動揺指標と足部アライメントとの関係 大学野球選手を対象として

〔目的〕本研究は片足立位(I),前方への片足踏み込み(II),台からの片足踏み込み(III)の急性期と安定期の重心動揺を比較し,足部アライメント指標(FA)との関係を検討することを目的とした.〔対象と方法〕対象は大学野球選手64名とした.FAは内側縦アーチ高率,第1・第5趾側角,開張角,足幅/足長比とし,重心動揺指標は足圧中心(COP)軌跡速度,重心動揺面積とした.〔結果〕急性期のCOP軌跡速度は条件I,II,III間に有意な差が認められたが,安定期はIIとIIIとの間に有意差を認めなかった.IIIではFAとCOP軌跡速度との間に有意な相関関係を認めなかった.〔結語〕急性期の重心動揺は身体重心...

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Published in理学療法科学 Vol. 37; no. 1; pp. 77 - 86
Main Authors 栗原, 俊之, 篠原, 靖司, 伊坂, 忠夫, 安田, 良子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2022
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.37.77

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Summary:〔目的〕本研究は片足立位(I),前方への片足踏み込み(II),台からの片足踏み込み(III)の急性期と安定期の重心動揺を比較し,足部アライメント指標(FA)との関係を検討することを目的とした.〔対象と方法〕対象は大学野球選手64名とした.FAは内側縦アーチ高率,第1・第5趾側角,開張角,足幅/足長比とし,重心動揺指標は足圧中心(COP)軌跡速度,重心動揺面積とした.〔結果〕急性期のCOP軌跡速度は条件I,II,III間に有意な差が認められたが,安定期はIIとIIIとの間に有意差を認めなかった.IIIではFAとCOP軌跡速度との間に有意な相関関係を認めなかった.〔結語〕急性期の重心動揺は身体重心方向と衝撃力が影響し,安定期は足部接地前の準備動作が影響した可能性がある.IIIは足部より上位関節が重心動揺と関係した可能性が推察された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.37.77