医学部1年生への早期体験学習としての外来初診患者エスコート実習の試み

筑波大学医学専門学群医学類1年生を対象に筑波大学附属病院を初めて受診する患者と病院内で行動をともにする外来初診患者エスコート実習を行った. 学生は患者の新来受付から帰宅の途につくまでの全過程に原則同行することとした. 長時間患者と接することにより患者の疾患に対する不安, 大学附属病院に対する期待や不安/不満といった患者の心情や大学病院受診の利点や問題点を身をもって体験することができたと思われた. 外来初診患者エスコート実習は新入医学生の臨床医になるための勉学の動機づけや大病院での診療のあり方を考えさせる上で有用であると思われた....

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Published in医学教育 Vol. 37; no. 5; pp. 305 - 310
Main Authors 伊藤, 聡, 住田, 孝之, 中山, 凱夫, 大塚, 藤男, 高屋敷, 明由美, 堤, 明人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2006
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.37.305

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Summary:筑波大学医学専門学群医学類1年生を対象に筑波大学附属病院を初めて受診する患者と病院内で行動をともにする外来初診患者エスコート実習を行った. 学生は患者の新来受付から帰宅の途につくまでの全過程に原則同行することとした. 長時間患者と接することにより患者の疾患に対する不安, 大学附属病院に対する期待や不安/不満といった患者の心情や大学病院受診の利点や問題点を身をもって体験することができたと思われた. 外来初診患者エスコート実習は新入医学生の臨床医になるための勉学の動機づけや大病院での診療のあり方を考えさせる上で有用であると思われた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.37.305