現実道路ネットワークの時間信頼性評価のための確率的交通均衡モデル及びそれを用いた情報提供効果分析
現実の交通ネットワークでは,様々な要因によりその交通量や旅行時間は日々変動している.事故や災害などが生じていない通常の交通状況下では,交通量・旅行時間の変動の主要な原因の一つは,交通需要の変動である.本研究では,交通需要が正規分布に従って確率変動するとともに,配分された交通量も正規分布に従う確率的な交通ネットワーク均衡モデルを提案する.このモデルは現実の交通ネットワークの不確実性や時間信頼性の評価を可能とするものである.そして,そのモデルを金沢市の道路ネットワークに適用し,金沢道路ネットワークの旅行時間の不確実性・信頼性評価を行う.さらに,推定した金沢道路ネットワークの旅行時間の確率変動下で,...
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| Published in | 土木学会論文集D Vol. 62; no. 4; pp. 526 - 536 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 土木学会
2006
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1880-6058 |
| DOI | 10.2208/jscejd.62.526 |
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| Summary: | 現実の交通ネットワークでは,様々な要因によりその交通量や旅行時間は日々変動している.事故や災害などが生じていない通常の交通状況下では,交通量・旅行時間の変動の主要な原因の一つは,交通需要の変動である.本研究では,交通需要が正規分布に従って確率変動するとともに,配分された交通量も正規分布に従う確率的な交通ネットワーク均衡モデルを提案する.このモデルは現実の交通ネットワークの不確実性や時間信頼性の評価を可能とするものである.そして,そのモデルを金沢市の道路ネットワークに適用し,金沢道路ネットワークの旅行時間の不確実性・信頼性評価を行う.さらに,推定した金沢道路ネットワークの旅行時間の確率変動下で,緊急車両に情報提供を行うことの効果分析を行う. |
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| ISSN: | 1880-6058 |
| DOI: | 10.2208/jscejd.62.526 |